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モノクロフィルム撮影記: Ilford Pan 100 pushed to 400

自家現像機材を揃えたので、初モノクロフィルム現像する写真を撮るために、上海・田子坊から陆家嘴あたりをぶらついた。

フィルムは ILFORD PAN 100 だけどカメラの設定が400になっていたので、増感現像で対応した。DXコード読んでるはずなのになぜ。この次に ILFORD PAN 400 でも撮ったが、100 を増感したこちらの方が粒子は細かく見えた。(二本目)

カメラは PENTAX MZ-3、レンズは全部 HD PENTAX 43mm f1.9 Limited。MZ-3 は キタムラで割と状態が良いものを買ったのだが、以前の撮影ではところどころで写真の左側に光漏れが発生してしまった。別にボディが破損しているわけでもないのだが、プラボディなので握る強さによってはヒンジ部から漏れてしまったのでは、と予想している。対策として、ヒンジ部とフィルム確認窓の部分にパーマセルテープを貼った。今のところ、これで問題は発生して居ない。

中国の街は基本ごみごみしてる(言ってしまえば汚い)ので、情報がシンプルになるモノクロとは相性がいいかも。逆に中国らしい赤い飾りとかはモノクロではよく分からなくなっちゃうから向いていない。

田子坊のレトロ駄菓子屋の置き物になっていた中華レンジファインダー、鳳凰。購入できる古い中華カメラも色々あって、海鴎の中判二眼レフとか安い割に面白そうなのだが、まだ手は出して居ない。直接買うなら田子坊から少し歩いた所に星光撮影器材城という新品、中古カメラの販売店が集まったビルがある。中古サイドは昔の秋葉原みたいなアンダーグラウンドな雰囲気でなかなか声をかけずらいが。

タイルの柄が綺麗な裏路地。ポートレートを撮っている人がちらほらいた。普段街中でカメラを持っている現地人はそうそう居ないが、人気のフォトスポットにはうじゃうじゃいる。

田子坊の中には洋風のバーがいくつかあって、外国人もわりと多い。いつも思うが、せっかく有名な観光地なのだからもっと外国人観光客にも魅力のあるものを売ればいいのに…大したものが売っていない。

田子坊の外周にあった、そろばんを使ったアート。

ところ変わって、外灘の近く、陆家嘴付近の道端。理由があったんだろうが、めちゃくちゃな角度。

陆家嘴には変な形のビルが多いが、現地では東方明珠塔のインパクトにかき消される。これは、上部が栓抜きみたいになっている上海環球金融中心を横から見たところだろうか。すぐ右のが一番高いけどわりかし普通な見た目の上海タワーのはず。

窓の多いビルをモノクロで撮るとなんとなく気持ちがいい。

こちらがおなじみ東方明珠電視塔。英語の通称は pearl tower 。半逆光でほぼシルエット。デジタイズするのなら暗部もかなり持ち上げられる。

夕暮れ時、感度400のタイムリミットが近い!

浦東側から望む外灘。対岸はいつ行っても激混みなのでこちら側の方が好き。もしくは少し北に行った北外灘あたり。浦東側の川沿いには長い自転車道もあって、そこを走るのも悪くない。

中央の時計のついた建物が江海関、税関施設だったらしい。左隣のドームがあるのが旧香港上海銀行(HSBC)上海支店。左端に見切れた王冠のような頂部を持つ建物は外灘中心のビル。夜になると豫園などからも目立つ。

おわりに

思ったより綺麗に撮れた。現像液はまだまだあるのでまだまだ撮らなくてはならない(?)。
36(+おまけ1)枚取り切るのはなかなか大変。Pentax 17 とかハーフでお得とか言うけど、さらに倍撮らないと現像できないとなると、なおさら大変じゃなかろうか。

MZ-3、軽くて一通りのことができて便利なのだけれど、自動巻き上げのシャッター音は正直、全然気分が上がらない。たぶん正常なんだけど、なんか壊れそうな音。ME あたりを買おうかな。

MZ あたりのカメラは機械に由来する狂いが少ないのは良いけれど、プラスチック部品に由来するピニオンギアの故障や、やはり気分的に上がりにくい所がある。より機械な時代のカメラの方が良いかというと、狂いはでやすいし、どちらにせよ素人修理できる範囲は限られているで、一長一短に思える。どんな製品にも想定される耐用年数があり、長い時間が経った現在では仕方のないことだ。

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